
2020年には実用化可能とも言われている話題の“パンクしないタイヤ”ですが、パンクの心配だけでなく空気圧の調整など定期的なメンテナンスも不要ですから、実用化になれば是非とも装着してみたいと思う人は少なくないでしょう。
ただ気になるのはそのノーパンクタイヤはどんな会社が開発しているのか、という点です。やはりその会社によってはちょっと信頼できなかったりしますから、注目したいところです。
パンクしないタイヤははいつから開発?どのタイヤメーカー?
タイヤは車の安全走行を支える重要なアイテムのため、パンクや空気抜けによる危険は誰でも極力避けたいと思うものでしょう。そこで「いっそ空気を使わないタイヤを」という発想で2008年にパンクしないタイヤの開発に着手したのがタイヤメーカー大手、世界でもシェアナンバー1の『ブリヂストン』です。
コンピューターによるシミュレーション、走行性能、そして環境性能にもこだわった次世代タイヤを研究しています。2011年の東京モーターショーではエアフリーコンセプトタイヤを高齢者向け電動車いす用として展示し、2013年に超小型(1人乗り)電気自動車『コムス』に装着して披露し、最高速度60km、車両重量410kgを実現しています。
- 2008年からパンクしないタイヤの開発がおこなわれる。
- 2011年東京モーターショーにて初めてパンクしないタイヤが展示される。
パンクしないタイヤの現状は?
また業界4位の東洋ゴム工業(トーヨータイヤ)では2017年9月に独自開発のエアレスタイヤ『noair(ノアイア)』を発表し、スズキ『アルト』とFOMM『超小型電気自動車』に装着し試乗会も行われています。最高速度は時速80kmまで試験走行済み、車内音と乗り心地でまだ課題が残るのが現状のようです。
その他にも業界2位の住友ゴム工業(ダンロップ)は自動車用タイヤの実用化を目指す段階とはいえ、ゴルフ場で利用するゴルフカートにテスト導入していますし、業界3位の横浜ゴム(ヨコハマタイヤ)は車いす向けのパンクしないタイヤを開発中です。
- 東洋ゴム工業がエアレスタイヤを2017年9月『noair(ノアイア)』の開発を発表。
- 住友ゴム工業はゴルフカートにてテスト導入。
- 横浜ゴムは車イス向けに開発中。
最後に
このように、日本の大手タイヤメーカー各社がパンクしないタイヤの開発をしています。これらのタイヤメーカーは世界でのシェアがあるだけでなく、安全性能に関してもトップクラスの会社です。
こういった会社が開発したパンクしないタイヤなら、きっと安全性、乗り心地、燃費、騒音などの面で質の高いタイヤが出来るでしょう。早い会社では2020年の実用化を目指しているので、近い将来パンクしないタイヤが主流になるかもしれませんね。