
高校を卒業してからホテルに勤めることになり、研修を受けることになった時の話です。新入社員ばかりが集まって、指導員や上司からの講義を受けていたところ、無意識に手を机の下に置いていました。手が冷たかったこともあり、机の下で合わせて温めたいという気持ちから、隠すようなそぶりになったままで話を聞いていました。
メモを取る必要もない講義だったので、それが特別悪いことだとは思いませんでした。講義は真剣にきいていましたし、自分の態度がどう見られているかということには関心がありませんでした。
しかし講義が終わった後、直に仕事を教えてもらうことになる先輩から、目上の人の話を聞くときや接客するときはノンバーバルコミュニケーションにも気を配らなければならないと指摘されました。私はノンバーバルコミュニケーションって何と思い、先輩に確認しました。
ノンバーバルコミュニケーションの机の下に手を隠す意味
机の下に手を隠していたことによって、相手には何かごまかしているような態度をとっているように見えたことから、悪い印象を与えていた可能性があることがわかりました。先輩からの指摘によって、自分か無意識にノンバーバルコミュニケーションをとっていたことがわかったので、それからは注意をするようになりました。
考えてみれば、学生時代もつまらない授業だと感じたらうつむいていたり、足をぶらぶらさせていましたが、それが不快だという気持ちを自分が持っていることを周囲に無意識に伝えていたことを自覚しました。おそらく周囲からは不機嫌な人だと遠巻きに見られていたことがわかったので、今までの行動に反省をしました。
ノンバーバルコミュニケーションが与える影響の大きさ
ノンバーバルコミュニケーションによって悪い印象だけでなく良い印象を与えられることにも気付きました。会社ではレストランの受付を任せられることになったこともあり、特に初対面の人や取引先の人には気を付けなければなりません。
言葉にしなくても落ち着きがなく不信感を与える態度を見せてしまうようになれば、悪い印象を与えて仕事にも支障がでると考えるようになったからです。そこで会話をするとき目を見て話すようにするだけなく、手や足の位置にも気を配るようになりました。
隠していると自分が見下しているような態度に見られてしまいますし、足は広げて迎えると投げやりな印象を与えてしまうことになります。
最後に
初対面の人や目上の人には足をしっかり揃えて対するようにしたり、体の角度に関しても背筋を伸ばして向き合うようにしています。
礼儀正しさとノンバーバルコミュニケーションにはつながりがあるように感じていて、動作の1つ1つにこだわるようにしたことで好感をもってもらえるように実感しています。