AOR(アダルトオリエンタルロック)の帝王、AORの代表的アーティストと言われるのが、ボズ・スギャグスです。当時カフェやアメリカンスタイルのお店では必ずと言っていいほど彼の曲が流れていました。
ボス•スギャグスのアルバム『シルク•ディグリーズ』
彼を一躍有名にしたのが1976年に発表したアルバム『シルク・ディグリーズ』で、全米2位を記録しています。彼の代表的なアルバムというだけでなく、“AORの頂点の作品”とも言われる珠玉のアルバムです。
この『シルク・ディグリーズ』には全米3位、グラミー賞の最優秀R&B楽曲賞を受賞したクールビートな『ロウダウン』、日本ではアンジェラ・アキがカバーしたバラードとしても有名で誰もが一度は聞いた事がある彼の代表的なバラード『ウィ・アー・オール・アローン』などの名曲が収められています。
- ボス•スギャグスのアルバム『シルク•ディグリーズ』はAOR最高のアルバム。
- 『シルク•ディグリーズ』には全米3位のロウダウンが収録されている。
- アンジェラ•アキもカバーしたウィ•アー•オール•アローンも収録されている。
こちらはアンジェラ•アキさんがカバーした『ウィ•アー•オール•アローン』
ボス•スギャグスの代表的な名曲
ボズ・スギャグスの名曲としては1980年にトヨタ・クレスタのCMソングとして使われた『You Can Have Me Anytime(邦題:トワイライト ハイウェイ)』などもあります。
『You Can Have Me Anytime』のソロはサンタナが弾いていてめちゃくちゃかっこよく、タメの効いた哀愁感のあるギターソロは必見で聞く価値があります。その他にも『Heart of Mine』なども日本では人気曲となっています。
ボズ・スギャグスの名曲はこのようにたくさんありますが、その中でも隠れた名曲と言われるのがアルバム『シルク・ディグリーズ』の5曲目に収録されている『ハーバーライト(邦題:港の灯り)』です。
- ボス•スギャグスの名曲と言えばYou Can Have Me AnytimeやHeart of Mineなどが知られている
ボス•スギャグスの隠れた名曲『ハーバーライト』
『ハーバーライト』は去りゆく夏の港の凪を感じさせる哀愁漂うラブソングで、甘く切ないサビが魅力の大人のラブソングです。リズムに乗ってボズ・スギャグスが優しく歌っているのもこの曲のムードを高めています。そしてエンディングに向かうに従いジャズ風の演奏に変化していき終わりを迎えます。『シルク・ディグリーズ』では、名曲ロウダウン、ウィ・アー・オール・アローンがメインとなりますが、ハーバーライトが一番聴いた曲、という人も少なくありません。
また、ボス•スギャグスはアンプラグドのアルバムもだしていてこの中にも『ハーバーライト』が入っています。より大人ぽいアレンジがされていてとてもかっこいいです。
冒頭に出てくる『ハーバーライト』の“東京ローズ”というフレーズも日本人にとっては親近感が湧く理由ではないでしょうか。もしまだ『ハーバーライト』を聴いた事がない、聴いてみたいという方は、他の名曲も入っているアルバムを購入してみてください。この曲も含めAORのすべてが詰まっているといっても過言ではないでしょう。
- 隠れた名曲としては『ハーバーライト』というバラードナンバーがある。
- アンプラグドの『ハーバーライト』は大人っぽい曲にアレンジされている。
最後に
『ハーバーライトをかけながら夕暮れに湾岸線をドライブすれば、ますますこの曲の良さを感じられるはずです。潮風を感じながらなら、ますます最高の一曲となることでしょう。