
マインドリーディングは読心術とも呼ばれていて、人と会話をする時に相手の心を正確に読むことができる興味深いスキルです。この技法が身に付けば会話で優位な立場になり、自分の思い通りの方向に話を持っていくことも可能になる可能性が高くなります。
読心術と聞いてまず思い浮かべるのは占い師ではないでしょうか。占いは結局のところ統計学ですし、読心術で読み取って会話を誘導し、あたかもズバリ当てたかのように思わせているそうです。
この技法はビジネスでも有効ですし、恋愛や日常生活でも応用できるものです。難易度の高いコミュニケーション力なので、簡単なやり方から始めてみてはいかがでしょうか。
マインドリーディングは観察する力
マインドリーディングの最大の極意は「観察する力」です。相手の目の動きや発言内容、仕草から情報をかき集める観察力が必要です。
人の心が表れやすい部分は目と口ですが、特に目(眼球)の動きに注目です。感情を入れずに冷静に相手を観察する力こそ読心術の根元を支える部分です。いわゆるコールドリーディングという技法ですが、これは実践を重ねることで身に付きます。
人が何かを考えている時には眼球が動きますが、動く場所には一定の法則があると考えられています。万人に共通するわけではありませんが一貫性があるようです。
マインドリーディングは目の動きに注意する
具体的なやり方ですが、会話中にさりげなく相手の目を見ます。不自然に見つめず自然な様子で観察しなければなりません。ジッと見つめられると「何この人…」と不信感を高めてしまうので、相手の本心を探ることが難しくなってしまいます。
まずは目線を観察しますが、相手が発言する直前や発言中に目線が左上にいくと、「過去の記憶を視覚的に思い出している」状態です。左下であれば「自分の内面の感情を見つめている」そうです。目線が右上にいくと「視覚的に想像を働かせている」状態で、右下であれば「触覚や味覚、嗅覚に意識を働かせている」とのことです。
また、水平に左を向いた場合は「過去の記憶を聴覚的に思い出している」状態で、水平に右を向いた場合は「聴覚的に想像を働かせている」そうです。これは右利きや左利きで反対になることもあるので、始めに簡単な質問をしてみて確認すると良いでしょう。

最後に
一番簡単な観察のやり方としては、複雑な「読み」をせず、記憶から何かを思い出しているのか、想像して何かを考えているのかを見極めることです。昔の話などで右に目線がいきがちであれば、高い確率でウソをついているということがわかります。
マインドリーディングは人の心を読む手法ですが、当然ながら間違うこともあります。しかし、間違ったとしても相手に察知させないための話法も使いこなさなければなりません。