
コミュニケーション手段にはバーバルとノンバーバルの2種類があります。バーバルコミュニケーションは言語を使ったコミュニケーション方法で手紙やメールが代表的です。
一方ノンバーバルは非言語という意味で、言葉以外のものを使って意思疎通を図ります。相手を目で見て耳で聞き、気持ちを体感するといった五感を駆使するのが特徴的で、言語の代わりに声や動作、表情を使います。これをうまく利用すると相手が今、何を考えているのかがわかるようになります。
声は大きさやトーンを変えることでその時の気持ちを表現することが可能です。
会話の内容そのものよりも声は印象に強く残りやすく、無意識に細かな変化を生み出して感情を表に出すこともあります。
何も話さない間も含まれており、気持ち良く会話を続けるには適切な間を取ることが大切です。
動作は母国語が異なる相手でもジェスチャーを使って内容を説明することができるため、多くの人とコミュニケーションをとる時に自然と身振り手振りを利用している人もいます。
身体の姿勢が見せるノンバーバル(非言語)コミュニケーション
また親しい関係が築けていると前傾姿勢になって話すなど、姿勢も動作の1つとして円滑なコミュニケーションを助けています。
頷くだけでも話をきちんと聞いていると伝わり相手の信頼を得られます。腕組みをしたりすると壁を感じさせるので注意しなければなりません。
特に表情と足からは無意識にノンバーバル動作が出ています。足であれば近づいてきた人を好意的に観ているのかがわかります。一度、話している知り合いの2人がいたら近づいてみてください。
その時に2人があなたに好意的であれば身体と共に足もあなたに向けます。もし、好意的で無ければ身体はあなたの方向向いていますが足はあなたの方向に向いていません。
表情によるノンバーバル(非言語)コミュニケーション
表情も言葉が通じない人とのコミュニケーションに大いに役立ち、ノンバーバルコミュニケーションの中で最も情報量が多いとされます。
表情だけでその人の年齢や性別といった基本的なことから、感情や意図など多くのことを読み取れます。
顔に存在する表情筋は20種類以上で60種類ほどの表情を作れるため繊細な感情表現ができます。
特に目は人からよく見られる場所で、見開いたり目尻を下げたりと表現方法が豊かです。
心理的に近づくには相手と目線を合わせながら会話するのが良いともいわれます。
これらは言語だけでは伝わりきらない気持ちをアピールするのに最適で、時には無意識に出た相手の表情などから意図を解釈する時にも役立ちます。
まとめ
アメリカの心理学者メラビアンは会話において言語が与える影響は1割未満で、大部分が非言語の印象であると報告しています。
第一印象を決める時にノンバーバルコミュニケーションを上手く使えば、自分が意図する印象を与えることも不可能ではありません。
これは職場の上司や部下、同僚と良い人間関係を形成するのに効果的で、顧客に受け入れられることも含めれば仕事内でのストレスが大きく減りますし、相手のノンバーバルにより自分をどう思っているのかがわかります。