
ノンバーバルコミュニケーションとは、言語以外の方法でコミュニケーションを図る方法を言います。コミュニケーションを図る為には言語の利用が一般的ですが、実は言葉を言わなくても相手に自分の感情などを伝える事は可能です。簡単に言えば表情や動作等を利用して相手の五感に訴えかける方法と言っても良いでしょう。
ノンバーバルコミュニケーションの一つがしぐさで、手を振ったり足を広げたり、首を傾げたりして自分の感情を相手に伝える事が出来ます。では両足を広げる動作をする場合はどの様な心理になっているのでしょうか?
ノンバーバルは足に出やすい
実は自分の気持ちが最も出やすいと言われているのが足です。顔や手は出来るだけ動かさないように、平静を装うとする事は出来ます。しかし足と言うのは頭からも最も遠い部位なので、どうしても意識が薄れがちになってしまいます。だから嬉しい、嫌だ、悲しい等の感情が出てしまうことは少なくありません。
両足を開く動作は自分の縄張りを主張する
両足を開くと言いう動作は、自分の縄張りを主張する行為です。その為、このような動作をしている人の心理としては、気分を害しているとか、自分を相手よりも優位にしたいと言う気持ちが強く表れています。
また、ただ単に足を開いているだけでなく、体重の掛け方がどの様になっているかによっても心理状態は変わってきます。両足を広げて体重を左右にバランス良くかけている、つまり仁王立ちの状態の場合は既に臨戦態勢に入っていると言っても良いでしょう。
よく、映画などで警察官が立ち入り禁止のテープが貼られている前でよく見受けられる態勢です。この時、相手に対して気分を害し、さらに何かを言って相手よりも優位に立つ機会を狙っている可能性が高い傾向にあります。
足が開いていても自分の縄張りを主張しないケース
反対に両足を広げてはいますが、体重がどちらか、一方にかかった状態になっている場合も有ります。この状態の場合は、喜びや安心という感情が出てきています。
つまり、相手に対して自分の縄張りを有る程度は示していますが、決して相手に対して攻撃的になっているわけではなく、その様子をうかがっているだけだと言っても良いでしょう。もちろん、その後開いた足を閉じてくれれば、相手は自分に対して心を開きかけていると判断する事も出来ます。
最後に
つまり、ノンバーバルでは両足を広げているかどうかで相手がどの様な心理状態かと言う事をある程度図る事は可能です。
ただ、この考え方自体は知っている人もいますが、既に相手の身振り手振りなどそのしぐさで色々な事を判断している人もいないわけではありません。
足を開く事自体、実は癖になっている人もいますので注意が必要です。相手はそれが癖かどうか分からないと言う事も多々ありますのでもし相手と出来るだけ友好な関係になりたいと思っている場合は、意識して足を閉じるようにした方が良いでしょう。
今回にもいえることですが大切なことは、すぐに判断を下さないことです。多くの人の足を観察する事でノンバーバルの精度があがってきます。例えば電車の中やスーパーなどの人の多い場所などであらゆる人の足を観察する事が大事です。