
オリンピック競技でもあるバトミントンをプレイするときに重要なルールですが、2017年改正するという報道が流れました。それによるとBWF(世界バトミントン連盟)は、これまで21点3ゲーム制であったものを11点5ゲーム制へとルール改正をすることに合意したというものです。
まだ正式に決定したわけではなく、2018年5月の年次総会において採用される必要があります。しかし理事会の合意が行われ、それを覆す材料もないのでほぼ決定したと言えます。
この新ルールは、すでに小さな大会では実施されており正式に決定すれば、大きな大会でもルール改正されることになります。
なぜ、バドミントンのルール改正をするの?
なぜこのようなルール改正をするのかというと、試合時間を短縮するためです。それまでは21点まで獲得しなければ1ゲームの勝敗はつきません。もしもお互いに20点を取ったならば、2点差がつくまで続きます。
最低でも21点を取らなければいけないとなれば、選手にとっても体力の消耗が激しいです。消耗を減らすために、できるだけ無駄な動きをしないようにすれば、さらに点が取りにくくなり試合時間が延びやすくなります。そんな試合を続けていけば、選手の疲れは蓄積されていき、無理をして故障が起きます。
それだけではなく、観客も長時間のゲームを見ていることで疲れが溜まってきます。いつまでもラリーが続くようになれば、飽きて苦痛を感じます。楽しむことが出来なければ、リピーターになるはずがなく次第に観客が少なくなっていきます。
ゲーム数は増えても少ない点で勝負がつくようになれば、選手は短時間で勝負を決めるために力を出しやすくなります。そして試合のメリハリが出てくれば、観客も面白く観戦できるようになり継続して会場まで足を運んでくれるようになります。
バドミントンのルール改正は日本選手に有利?不利?
このようにバトミントンを盛り上げるためには、良いルール改正と言えますが、日本選手が活躍していく上で有利あるいは不利になるのかということですが、比較的有利に働きます。というのもバトミントンに限らずスポーツ全般に言えることですが、日本選手は欧米やアフリカの選手に比べてパワーやスタミナといった基礎的な部分で負けています。そこでスピードや技術といったことで補うのが一般的です。
これまでのように長時間の試合を余儀なくされるルールであると、弱点であるスタミナが勝負にとって重要な問題です。しかし、短時間で勝敗がつくのであれば、一気に攻める事ができるようになります。つまり今までは力負けしていた海外の選手とも思う存分に戦うことが可能です。
もちろん、ただ攻めれば勝てるというものではありません。ルール改正が行われれば、気が付かなかったところで今までとの違いが生まれることもあります。

最後に
実際に新ルールのもとで行われる大会を通じて、そういった点を調整していき最適なプレースタイルを見つけていくことが、日本選手が安定した勝利を得ていくためには必要になっていきます。
今回のルール改正は試合時間の短縮が目的なので日本選手は上手く適応できると思います。バドミントンがもっとメジャーなスポーツになるには活躍する日本選手が必要です。