
世界のサッカーを取り仕切っているFIFAが、将来的なシンビンルール導入を示唆しました。「シンビン」の意味がわからなかったので調べたところ、反則を犯した選手を一時的に退場させることで、ラグビーのルールから来ているようです。アイスホッケーでラフプレーをした選手が一旦ボックスへと隔離されますが、あれと同じと考えるのがわかりやすいかもしれません。
シンビン制度の導入実験
既にイングランドプレミアリーグの下のディビジョン、フットボールリーグでは試験的な運用が始まっています。いずれプレミアリーグでも導入されれば、世界のスタンダードなルールとして一気に浸透しそうです。
現在のルールでは、悪質なプレーにはイエローカード、中でも極めて悪質なものや危険なプレーにはレッドカードが出され、イエローカードは1試合2枚で退場、レッドカードは1発退場となります。
試合単位以外にもイエローが3枚累積すると次の試合で出場停止になったり、レッドカードの場合は数試合のペナルティーが課せられることもありますが、リーグによって若干の違いがあります。
現状ではイエローカードが出されても、残り時間はおとなしくプレイすることで事なきを得るため、警告をもらうまでは厳しいプレイをし続ける選手も多く、怪我の原因となることが少なくありません。
シンビン制度の導入で何が変わる
これが10分間の退場となると話が変わってきます。
サッカーは前後半45分ずつ、合計90分の試合時間がありますが、90分間通して動き回ることは不可能です。このためボールから離れた場所にいる時間帯は、体を休めることに充てます。
しかし10分間1人の選手が抜けるとなると、ゴールキーパーを除いた他9人のフィールドプレイヤーの負担は相当大きなものとなり、簡単にイエローカードを貰わないよう慎重にプレイする必要が出てきますから、ある程度の抑止力は期待できそうです。
最後に
問題は1人退場している10分間、わざと遅延行為をするチームが出てくる可能性があります。リードしているチームが試合終了間際に遅延行為をするのは良くあることですが、他の時間帯でも行われるようなことがあれば、サッカーの持ち味であるスピード感が失われます。
特にワールドカップのように国の威厳がかかっている大会では、勝つために手段を選ばないケースが見られ、大陸の最終予選など出場が決定する試合では、シンビンルールが明暗を分けるような場面も出てくるかもしれません。
また、他にもオフサイド、交代枠3人、アディショナルタイムなども議論の対象になっています。これらのルールも改正されれば、サッカーもまた、新しくなるかもしれません。
サッカーはこれからも注目を集めていくでしょう!
そしてFIFA会長となったジョヴァンニ・ヴィンチェンツォ・インファンティーノ氏が世界のサッカーをどのような方向へ舵取りするのか、今後も注目したいところです。
話はかわりますがもう少しでロシアワールドカップがはじまりますね!今回のサッカー日本代表はどこまで進めるでしょうか?決勝ラウンドまでは進んでほしいですね!
ガンバレ!日本