
国際卓球連盟が定めている卓球世界ランキングが2018年1月から改定されました。かなり大きな変更がなされたのですが、新方式では直近の一年の成績を重視するという事が鮮明になされているのが特徴的なところです。
過去の成績は原則的には一年を有効期限としてポイントとして加算されるという計算になっているので、直近一年が重要視されたものとなるというわけです。
病気による欠場などもあるので、さまざまな例外規定もあるようですが、この改定によってこれまでよりも、より最近の結果がランキングには反映されることになるという事になるでしょう。

新しい卓球世界ランキングは日本選手に有利?不利?
この変更によって日本人が有利になるのかというと、最近、実力を付けてきている日本人が多いという意味では有利かもしれませんが、これから常に大会で結果を残していくことが求められるという点で、誰に対しても平等という事は言えるはずです。
ランキングが試合の結果によるポイントによって決まっていくものとなっているわけですから、これによって特に個人的に有利不利となるというような事は発生しません。敢えて言うのであれば勝つ選手に対して有利という事が言えるかもしれません。
今は日本人選手の実力が上がってきているという意味では有利に働く可能性が無いというわけではないかもしれませんが、他の国も選手の実力の強化に取り組んでいて、より強い選手を育成することに一生懸命ですから、このランキングのシステムの変更によって、ある国が有利になるということは無いと考えるべきでしょう。実力のある選手を育成することが出来た国に対して有利になる可能性があるという事が言えるかもしれません。
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新方式の卓球世界ランキングは強い選手同士が対戦しないようにする狙いがある!?
元々、こうしたランキングのシステムがあるのはトーナメントなどの試合において、強い選手同士が一回戦であたるような事を避けるというのが目的の一つと考えられています。早い段階で強い選手同士がぶつかって消えてしまわないように、強い選手はシードにして出来るだけトーナメントの終盤でしかあたらないようにするというのが目的です。
ですから、実力のある選手をランキングで上位にするというのはある意味では当然という考え方になります。こうすると実力のある選手同士がぶつからなくなるので、実力のある選手を多く抱えているところにとっては有利というか、嬉しいシステムということになるでしょう。
日本は今では中国に続いて多くの実力選手を抱えているといっても良いかもしれないぐらいになっていますし、以前に比較して中国との実力差はかなり縮まっていると考えても良いでしょうから、そのシステムの変更は特に大きな不利益になるというわけではなさそうです。

最後に
今回のシステム変更はあくまでランキングを決めるシステムを変更したというだけのことですから、これによって卓球のルールが変わったという事ではないので、特にどこかの国が利益となるというような事はほとんどないでしょう。今回の卓球世界ランキングなの変更は今の実力がランキングに反映されるようになったというだけの事です。